これって私だけ? 生理の疑問・不安を専門医が解説!

これって私だけ? 生理の疑問・不安を専門医が解説!

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いつもの生理、それって本当に正常?

なかなか他人に話したり、話を聞いたりすることのない「生理」のこと。周期がバラバラ、生理痛が重いなど自分にとってはいつもと同じ症状でも、実は重大な病気の予兆が潜んでいるかもしれません。今回は、日々感じている生理についての疑問・不安について、産婦人科医の清水なほみ先生に伺いました。

清水先生によると、正常な月経の目安は「25~38日周期で、期間は3~7日間、出血量は20~140ml」なのだとか。「生理1、2日目にナプキンを取り替える回数が、4回未満だと月経量は少なめ、1~2時間でナプキンがいっぱいになると月経量は多めです。これよりも少なかったり多かったりする場合や、周期などが正常範囲外の場合は、“いつも通りの生理”でも心配。気になる症状があれば、いつでも受診して欲しいですが、とくに不正出血やおりものの変化、年々ひどくなる月経痛があれば、早めの受診がベターです」。

大切なのは、リスクが潜んでいる可能性のある症状を知っておくこと。また、自分の正常な生理を理解しておくことです。
 

生理の症状からわかるリスクを解説!

見過ごしがちな生理の症状のなかには、重大な病気のリスクが潜んでいることも。その症状から推察できる原因と、放っておくとどんなリスクがあるのか、症状別に解説します。

・生理の周期がバラバラ
主な原因は、卵巣機能低下や卵巣機能不全、多嚢胞性卵巣症候群などの卵巣の異常。また、高プロラクチン血症や甲状腺機能異常、更年期などのホルモンによる場合や、不正出血が混在している場合も。

潜んでいるリスク→早発卵巣機能不全/脳腫瘍(高プロラクチン血症の場合)/甲状腺腫瘍(甲状腺機能異常の場合)/子宮頸がんや子宮体がん、クラミジアや淋菌感染またはポリープなどによる不正出血(不正出血の混在の場合)

・生理痛が重い
冷えや血行不良、自律神経の異常など、生活習慣が原因となることが多いものの、ひどい場合は子宮内膜症、子宮腺筋症、子宮筋腫などの異常がある可能性も。

潜んでいるリスク→子宮内膜症、子宮腺筋症、子宮筋腫などの器質的疾患とそれに伴う不妊リスク

・経血の量が多い
だんだん経血量が増えている場合は、子宮筋腫や子宮内膜ポリープ、子宮腺筋症などの病気の可能性があります。また、血液が固まりにくくなっているなど、血液の異常が原因になっていることも。

潜んでいるリスク→重度の貧血/子宮筋腫、子宮内膜ポリープ、子宮腺筋症などの器質的疾患とそれに伴う不妊リスク

・経血の量が少ない
卵巣機能不全や無排卵性月経など、卵巣の働きに異常がある可能性があります。更年期によるホルモンの低下が原因の場合もあり、年齢相応なら治療しないで様子を見ても問題ない場合もあります。

潜んでいるリスク→早発卵巣機能不全/無排卵による不妊/ホルモン低下による骨密度低下

・毎回、経血の量が変わる
排卵がうまくできていない周期があると、その月だけ月経量が減ることも。また、月経と思っていたものが、実は不正出血という場合も。更年期による変化の可能性もあります。

潜んでいるリスク→無排卵による不妊/子宮頸がん、子宮体がん、クラミジア感染、淋菌感染など(不正出血の場合)

・1週間以上、生理が続く
子宮内膜ポリープ、子宮筋腫、子宮腺筋症などにより出血している可能性あり。不正出血と月経が重なって、月経が長引いていると感じていることも。また、無排卵周期の場合は出血が長引くこともあります。

潜んでいるリスク→子宮頸がん、子宮体がん、クラミジア感染、淋菌感染など(不正出血の場合)

・おりものが匂う
おりものの変化は、細菌や真菌感染による炎症がほとんど。すぐにでも受診をおすすめします。

潜んでいるリスク→細菌性膣炎、カンジダ膣炎、クラミジア頸管炎や淋菌性頸管炎などの性感染症

・色のついたおりものが出る
茶色いおりものは不正出血によるもの。緑や黄色は細菌や原虫などにより炎症が起きています。白でも塊状なら、カンジダ膣炎の可能性が。

潜んでいるリスク→子宮頸がん、子宮体がん、頸管ポリープ、内膜ポリープ、クラミジア感染、淋菌感染、月経不順など(不正出血の場合)/細菌性膣炎、カンジダ膣炎、トリコモナス膣炎や淋菌性頸管炎などの性感染症
 

婦人科系トラブルに気づくためにできること

婦人科系トラブルに気づくためにできること

トラブルに気づくには、自分にとって正常な生理を知っておくことが大切。そのためにおすすめなのが、基礎体温を計ることと、「PMSメモリー」をつけることです。

●「PMSメモリー」とは
基礎体温と一緒に、体重変化や身体症状、精神症状、社会生活上の症状を記録するもの。これらの症状を記録しておくことで、月経期間中だけではわからない変化にも気づくことができます。

<PMSメモリーでわかること>
・きちんと排卵しているか

基礎体温も一緒に記録することで、きちんと排卵しているかが確認できます。排卵しているかわかることで、妊娠しやすいタイミングもある程度わかるように。月経周期が安定している人は、基礎体温なしでも日数計算で排卵日がわかる場合も。周期が不安定な人は排卵日予測が難しいので、3周期くらい基礎体温をつけて、排卵があるかのチェックを。

・ダイエット効果が高まる
体重の変動から、体重を落としやすい日や、体重が増えやすい日が、わかりやすくなります。また月経周期が安定している人は、ホルモンの働きと体重変化を組み合わせてチェックすることで、さらに詳細に、いつ何をすればいいかがわかるように。

・体調の波が把握できる
精神症状(イライラ、無気力など)や社会的症状(仕事をしたくない、人と関わりたくないなど)を記録することで、どのタイミングでその症状があらわれるかを把握することができます。仕事を詰め込まない方がいい日や、ゆったり過ごした方がいい日、逆に多少ハードスケジュールでも大丈夫そうな日がわかると、気持ちが楽になります。


生理を知ることは、自分の生活を見直すきっかけにも。FACE LOGでは、生理開始日や、体重、気分の記録ができます。肌状態と合わせて、チェックできるのもいいところ。簡易的なPMSメモリーとして、活用してみてくださいね。


監修/ポートサイド女性総合クリニック・ビバリータ院長 清水なほみ先生
日本産婦人科学会専門医。女性医療ネットワーク発起人・NPO法人ティーンズサポート理事長。日本不妊カウンセリング学会認定カウンセラー。

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