あらゆる肌トラブルのモト!? 本当はこわい秋の乾燥

あらゆる肌トラブルのモト!? 本当はこわい秋の乾燥

FACE LOG

「肌が乾燥している」って、どんな状態?

空気がひんやりし始めると、「そろそろ乾燥の季節だな」と思う人も多いのでは。秋冬はスキンケアを高保湿のものに変えたり、加湿器を導入したりと、保湿に注目する人も多いと思いますが、そもそも「乾燥」ってどういう状態なのか知っていますか? 何となく知った気になっている乾燥のこと、改めて知ることで必要なケアや対策が見えてくるかもしれません。そこで今回は、肌の乾燥のメカニズムについて、美容皮膚科医の高瀬聡子先生に教えていただきました。

高瀬先生によると、9月以降の秋の肌は、とても乾燥しやすい状態にあるそう。

「夏の間に浴びた紫外線の影響で、肌のターンオーバーが乱れやすく、メラニンを含んだ古い角質がたまって角質が厚くなります。すると、肌内部の水分保持力も衰え、肌が水分不足の状態になりやすいのです」。

また、気温や湿度の変化も、肌の乾燥を加速する原因に。

「夏から秋にかけての気温や湿度の変化により、肌が揺らぎやすくなります。肌の揺らぎによるバリア機能の低下は、肌の水分不足の原因にも。また、夏の間は乳液を省くなどスキンケアを疎かにする人が多く、そういったスキンケア不足のツケにより秋はインナードライになりやすい傾向があります」。

そんな乾燥しがちな秋の肌。そもそも、「肌が乾燥している」というのは、医学的にどんな状態のことをあらわすのでしょうか。

「本来、健康的な肌の角質層には、16~20%の水分が含まれています。この角質層の水分が10%以下になると、乾燥している状態と言えます。この状態になると、肌のバリア機能が低下。水分を保持できなくなった角質から水分が蒸発し、紫外線や摩擦、さまざまな刺激物質から肌を守り切れない状態になってしまうのです」。

■肌が乾燥するメカニズム

角質層 …… 厚さ平均約0.02mmの皮膚の最外層。死んだ細胞である角層細胞が何層にも重なり合っている。

皮脂膜 …… 汗と皮脂によってできている膜。天然のクリームとも呼ばれ、肌の潤いを守る役割がある。

細胞間脂質 …… 角層細胞の間を埋める脂質のこと。脂質と水分子の層が交互に重なり合うラメラ構造を形成する。

天然保湿因子(NMF) …… 皮膚に備わっている保湿成分の総称。

ケラチン …… 表皮細胞の骨格形成成分。角層細胞内にあるタンパク質の約8割を占める。

乾燥が起こる原因は、「保湿成分の生成力低下」「バリア機能低下による水分の蒸発」
肌の水分は、角質層内の天然保湿因子(NMF)と細胞間脂質により保持され、皮膚の最も外側にある皮脂膜が水分の流出を防いでいます。

間違ったスキンケアや紫外線、季節による温度変化の影響などにより、角質層内の保湿成分が作られなくなると、肌に水分をたくわえる天然保湿因子と細胞間脂質が減少し、水分を保持できなくなってしまいます。さらに皮脂膜も乱れて、肌のバリア機能も低下し、水分蒸発が加速。角質層の水分量が低下することにつながります。

肌トラブルにつながる乾燥をストップ!

乾燥は肌のバリア機能が低下している状態のため、肌の炎症にもつながります。すると、赤み、カサつき、ヒリつきなどのトラブルが起こることに。

また、乾燥は肌の老化を加速させるため、ニキビ、しみ、しわ、たるみなどの肌悩みまで引き起こしてしまうのです。

肌の乾燥が進行すると、アレルゲンなどの刺激物が肌に侵入しやすくなり、いわゆる敏感肌に移行してしまいます。

大切なのは、乾燥のレベルが低いうちに、適切なケアで肌の乾燥を食い止めること。

まずは、自分の乾燥レべルをチェックし、レベルに合わせたスキンケアで肌の立て直しを図りましょう。

■肌の乾燥レベルCHECK!

■レベル別スキンケア
…シートマスクなどで、角質層内に水分をしっかり補給
…クリームなどの油分をスキンケアにプラスして、水分の蒸発をストップ
…まずは炎症を和らげることが先決。ワセリンのみでお手入れを


できることなら乾燥による症状を感じる前から、対策をしておきたいところ。ふだんのスキンケアに、乾燥対策を取り入れることを意識してみましょう。

■乾燥の予防法

・肌を擦らない、摩擦しない

肌を擦ったり、洗顔時に強く洗いすぎたりすると、肌が直接的にダメージを受けます。角質層が乱れ、水分保持機能が低下することに。肌には優しく触れることを心がけて。

・洗顔後は保湿スキンケアを
ヒアルロン酸、セラミド、アミノ酸などの保湿成分が使われたスキンケアがおすすめ。乳液やクリームなどの油分のあるケアは省かず取り入れ、水分蒸発を防ぎましょう。

・しっかりUVケアをする
紫外線による肌ダメージは、肌表面の炎症、肌内部の保湿成分生成の低下を引き起こします。スキンケアの仕上げとして、室内で過ごす日でも日焼け止めを塗ること。

・バランスのよい食生活を
健康的な肌にとって、正常な生まれ変わりをサポートしてくれる栄養素も重要。肌細胞をつくる、たんぱく質や脂質をバランスよく取り入れましょう。

・肌代謝を上げる運動&入浴
適度な運動や入浴は、肌の代謝を良くして、ターンオーバーを促進してくれます。

・質の良い睡眠をとる
肌細胞の修復や再生に関係する成長ホルモンが分泌されるのは、深く眠っているノンレム睡眠のとき。寝ている時間の長さだけでなく、深く眠れる質の良い睡眠をとることが大切です。

また、毎日の肌を観察し、変化に対応してケアすることも大切。ちょっとごわつきを感じたらシートマスクをつける…など、日々の肌に合わせて取り入れられる保湿アイテムを準備しておきましょう。

肌の状態を撮影して記録できるFACE LOGは、日々の肌変化を観察するのにぴったり。睡眠や食事バランスの評価、歩数の記録もできるので、乾燥予防に役立ててみてくださいね。

監修/ウォブクリニック中目黒総院長 高瀬聡子先生
皮膚科医。「高機能・高実感」と「ラグジュアリー・クオリティ」を同時に叶える化粧品「アンプルール」の研究開発も行う。雑誌、テレビ出演などさまざまな分野で活躍中。

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